2023.03.16認証取得へ向けた先行事例(2)
有機農業者支援事務局です。
今回は有機JAS認証を実際に取得した生産者の方へ認証取得で苦労した点や販路確保等、これから取得しようと考えている方が気になるであろうポイント”認証取得後の今”についてお話を聞いてきました。
認証取得へ向けた参考にして頂ければと思います。
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有機JAS認証取得はあくまでも一つの手段 目的をもって農業経営していくことが大切
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農園の様子
- 就農地:兵庫県三田市 ・経営規模:28.8a
- 就農年:2021年 ・栽培品目:いちご
- 有機JAS認証取得年:2021年 ・労働力:1名
なぜ有機JAS認証を取得しようと考えたのですか?
「有機」や「オーガニック」を名乗るためには必須であり、生産の透明性を高める情報公開の一環として取得を目指しました。
認証取得でどんな点に苦労しましたか?
・使用する資材(肥料、堆肥等)の適合性判断、証明書入手等
・仕組み化できていない中での日々の生産工程管理、記録類の作成には苦労しました。
認証取得費用・維持費はどの程度ですか?
認証取得費:9万円程度 年次検査費:6万円程度
収穫商品の様子 photo by arrows farming
有機JAS認証を取得する前と後では経営に変化はありましたか?
経営開始時から取得したため、実感を伴う経営上の変化は殆どありませんが、取引先や行政などからは一定の信用と信頼を得られています。また、自身の栽培管理に対する意識向上、行動変容につながりました。
どういった販路をどのように確保しましたか?
・生協、オーガニック専門店、有機農産物の卸業者、量販店、JA直売所、洋菓子店、レストラン等、積極的な営業活動は行っておらず、人とのつながりによるものが多いです。
販売先での様子 photo by arrows farming